Fleur de Clinet Pomerol 1992 Chateau Clinet
これも店の奥から出てきたシリーズだけどびっくりするワインの性質を発見した。
あまりボルドーに馴染みのない自分ですが(ソムリエ試験の時は60シャトー暗記はほぼ捨てていたし(汗))
という事で復習。
Pomerolに格付けはない。
サンテミリオンの北西。
ドルドーニュ川の右岸。粘土質と砂利質が混じり合った酸化鉄の土壌でメルロ種主体のワインが多い。
小さな葡萄畑が多い。
ボルドー全体の地図でみたらちょうど真ん中くらいの位置。
これはシャトークリネのセカンド。
当時はわからないけど、今のフルールドクリネはファーストのシャトークリネと同じスタッフ、同じ醸造方法で造られている。
現在のはメルロ95%、カベルネフラン5%。
木樽にて発酵後、ワインの熟成には新樽、1年樽、ステンレスタンクが用いられる。現在シャトーは9haの畑を所有、ル・グランド・ヴィーニュ、ル・アルジル、ル・ブラトー。 1haあたり6600本のブドウ樹。
20-25hl/haという低収量のところもある。清澄、濾過なしで瓶詰め。
びっくりしたのは開けて飲んでみたらムワッと醤油っぽいアカン香りが出てきてちょっと飲んでみたけど、とてもじゃないけど飲めたものじゃなかった。
その時の判断はあーこれはもういっちゃってるなぁ。
当時は輸入状況も管理も今ほど良くないしその影響受けてんのかなって感じだった。
それで放置していたのだが、Noisyさんがもう一度飲んでみろよというので3日目くらいに飲んでみたら、あれ?いける。
んで、次の日飲んでみたら昨日よりいける。
そのまま放置して2週間後くらい、普通にいける(おいしいかというとちょっと違うけど)
香りは醤油的な香りは日に日に消えていき(完全には消えない)、ドライフラワーの枯れた香りやブラックペッパーとアニス、獣州、なめし皮、ドライにしたレーズン。
味わいは日に日に舌がすぼまるようなタンニンは消えていき、なめらかでメルローらしさがかんじられるようになってくる。
最初はザっっとした舌触りもあった。味わいの中域の部分は昔はあったんだろうけどちょっと後退して口に含んだ瞬間は薄く感じる。昔通っていたソムリエスクールの先生が古酒は古くなれななるほど徐々に品種の個性は消えていき最後は透明の液体に向かっていくということを言っていたが、それに向かう過程なんだろうなって感じだった。このワインのポテンシャル的に飲み頃はとっくに過ぎているけど。
アフターもシュルシュルシュルシュルル…って感じで広がりはしないが嫌な感じはなくなっていった。
初日は揺らしたこともあり澱が舞っていたんだろうという事。
古いワインの澱を落とす重要性を感じた。
澱が舞っている状態と舞っていない状態では全然味が違う。
ルモワスネが蔵出しするときに一本一本澱をひくらしいがそのような細かな作業があの艶がある色っぽさを出すことにつながっているのかも。
澱も旨みを引き出すことや長期の熟成においては必要な事なのかもしれないけど実際に飲むときには不快な要素になる時もあるという事だろう。
だからデキャンタージュの必要性もあるんだろうし。
ブルゴーニュのピノ等の場合はよっぽど収量制限して遅摘みじゃなければあのエレガントで繊細な香りも飛んでしまうんだろうけど、タンニンの質と量に果実の熟度の高い場合はデカンタージュした方がいいのかも。
造り手はやっぱりいつ飲んでほしいワインかということで澱の含有量を変えているのかな。
5〜6年程度だったら飲むときに澱が混じっていても不快 に感じることは少ないけど。
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