2014年12月31日水曜日

2002 Champagne O.R. 1735 Brut (Grand Cru Millesime) J. de Telmont


周りではシャンパーニュをよくわかっている造り手だとか上々の評判だったようだ
ジ・ド・テルモン。
さすが伝統ある家族経営のメゾン。
こちらはブラン・ド・ブランらしい精緻でクリーンなタッチ。
ユリス・コランとは大分キャラクターが違う。
横に厚いユリス・コランに比べて縦に伸びるジ・ド・テルモン。
対してジ・ド・テルモンの方が7年古いビンテージなのだけれど表面上フレッシュ感は強く感じる。

バランスの良さ、というよりも全体の構図がキッチリカッチリ計算された感はある。
そしてこのカッチリ感は非常にポジティブだ。
やっぱりシャンパーニュに対してはもっと色んな物を経験するのと知識をしっかりつけないと深い考察はできない気がする。

N.V.(09) Blanc de Blancs Les Roises 2009 Ulysse Collin

レ・ロワーズのあるコンジー村は約200年前から、コラン家が葡萄栽培を行っていた村です。

南向きの畑で白亜紀後期の柔らかい石灰岩の表層に粘土石灰質の土壌。
収量は大変少なく、葡萄は完熟し(平均12度)。酸と糖を豊富に含みます。

2008年よりこの区画を単一で醸造。


バリックで野生酵母による自然発酵。
シュール・リーで30~36ヵ月間熟成。

ミルランタージュのシャルドネのみ使用らしい。

正直一口目はブラン・ド・ノワールかと思う節もあった。
色も濃く、厚みのあるというか濃い感じの味わい。
よく見ると濃さは黄色の重なり、味わいもエキスの重なった濃縮系の濃さ。
ミルランタージュの葡萄の良さはここなのだろう。
かなりドライで補糖感は味わいの中には感じない。
酸は飲める程度には和らいではいるもののまだまだ若く、塩のようなミネラルも。
開けてから1時間くらいでやっとバターチックな豊満さが感じられるくらい。
ある種ハンドメイド感もよく出ていると思う。
でもかなりのシャンパーニュなのだろうがやっぱり飲みこんでシャンパーニュの全体像ってものを形づくっていかないとシャンパーニュは語れないな。