2015年2月16日月曜日

2001 Vino Nobile di Montepulciano Proprieta Fanetti Tenuta "S.Agnese"


 黒味のある深い赤色をしている。
14年ものだが全然大丈夫。
と、いうよりも14年の中で今が一番おいしいのは間違いない。
開けたてすぐ香りは開いてくる。
少しザラつくのはそんなに落ち着かせている期間が短かったからだろうけども、しっかりと澱を落とす期間を設ければシルキーな舌触りになるだろう。

ヴィーノ・ノビレ的なタンニンもアフターに感じるが、甘みがぶり返してくるアミノ酸的なものだ。
タンニンの甘さ的にはあと2,3年置いても良い感じだ。

思い出しただけでも涎が出てくる。
やっぱりトスカーナは良いなぁ。
とても美味しい。
まぁ違ったうまさだが、美味しいという感覚はブルゴーニュより強いかもしれない。

追記
おそらく開栓から2週間程経った。驚くことに常温放置で味わいはピンピンしている。
ものすごいミネラル量だ。酸に嫌味が出ないのはブルゴーニュよりも緯度が低く温度帯が割と日本に近いトスカーナの気候的な酸の質によるものともともと酸化熟成タイプなので酸には強いとは思うのだが、それにしても、だ。
ヴィーノ・ノビレやブルネッロ、キャンティ・クラシコに関してはもっと日本での評価が上がるべきだと思っている。
なんにしても状態良く日本にインポートされることが続けばおのずと評価が高まってくれるとは思うけれども、物としてブルゴーニュ程日本人の舌に違和感なく入ってくる味わいでもないのもまた事実。
やっぱりこのタンニンは肉などの食事と共に供してこそとも言える。
人気が出て値段が高騰するのは嫌だけれども、値段が高騰すれば造り手の意識が高まり、産地としての向上が期待できるのも捨てがたい。

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