2014年8月25日月曜日

Batard Montrachet Grand Cru 2010 Domaine Faivley

Batard Montrachet Grand Cru 2010 Domaine Faivley

 2010年のバタールだが奥にミネラルはどっしり構えているものの、味わいは柔らかくすでに美味しく飲める。ヴィンテージがあまりにも違うし畑も違うしで比較するのもなんだとは思うけど以前テイスティングしたラモネのビアンヴェニュが鋭角的な研ぎ澄まされたようなミネラルに比べ、丸みがありオイリー感がある。
底が見えない深さで隙が無く密度がある。
さすがグランクリュで歴史ある造り手です。
 
 造り手の立場からすると飲み頃を全く迎えずに飲まれて勘違いをされてしまうのはとてもデリケートな問題なんだろう。(特にグラン・クリュのような長期熟成を必要とするものには)
 若い状態でポテンシャルのあるワインをテイスティングして将来どう変化していくかというのを正確に予想するにはかなりの経験が必要になってくるし自分だってソムリエの資格は持っていようがちゃんと予想することはまだまだできない。
しかも出荷されたワインの大体はきっと飲み頃を迎えずに飲まれてしまうだろうし。
 
 良いワインは早くから飲めるという事も聞くが(実際にそうも思う)、花開く時期に差し掛かった時感動が大きいのは若い時は固いワインなのか、若くからある程度美味しく飲めるワインなのだろうか。
 って書いてはみたものの状況は色々だし、絶対に2択なんかで決められるような問題ではないんだろうけど、単純にこれに関しては20年経った時にはラモネのビアンヴェニュやルモワスネのル・モンラッシェの感動までには届かないような気がする。けども僕の経験不足の可能性が大ですが。
何年後かにまた同じワインを飲めれば良いと思いますが、ワインは一期一会ですからね。


造り手まとめ
ニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置く190年近くも歴史のあるドメーヌ。
8割は自社畑から造られるドメーヌもののワイン。120ヘクタールの自社畑!
コート・ド・ニュイの赤ワインに特化しがちだったラインナップを充実させるべく2008年にコート・ド・ボーヌの白、バタール・モンラッシェ、ビアンヴェニュ・バタール・モンラッシェ、ピュリニー=モンラッシェ・プルミエクリュ・ガロンヌを加えた。
これはその新たに入手した0.5haのバタール。
 2005年に25歳の若さで事業を引き継いだエルワン・フェヴレにより長年寝かせて初めて花開く長期熟成型のワインを比較的に早いうちに飲み頃を迎え、かつ長期熟成もできるワインのスタイルに変えた。

 


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