これはハーフだけれども、おそらく4000程なのでヴィンテージを考えれば状態次第で非常にお買い得だ。
古いワインの場合気をつけたいのはまずは出所だ。
蔵出しなら信用性は高いが必ずしも良い状態とは限らない。
店頭の掘り出しなら状態管理に余程信頼できる店でなければ怖い。
またハーフは全体の液量に対して表面の割合が高いので熟成のスピードも速くなりがち。
逆にマグナムはゆったりとした熟成が期待でき、基本的にはマグナムの方が価値が高い。
今回は村名であったため、ほぼ30年物ということになる。
正直、あまり知らないメゾンだとおっかなびっくりなテイスティングになると思うが、二コラ・ポテルという事もあり、結構飲む前からの期待値は割と高かった。
結果は非常に綺麗に熟成してきた村名ジュヴレ=シャンベルタンだった。
艶やかで非常にキレイな熟成香を楽しめる。
複雑性を十分に発揮している香りで、まだまだ若々しい果実感も楽しめる。
大まかな予想ではあと5〜10年はちゃんと保存すればいけそうだ。
アフターの余韻も甘美で伸びやかだ。
奥行きもあり、単に売れ残ったワインが年数が経って出てきた、という物ではない。
ジュヴレらしい鉄、血のニュアンスもたっぷりあり、熟成ジュヴレの醍醐味は存分に楽しめる。
こうゆうのが熟成ワインの醍醐味を知りたい人にはうってつけだと思うし、幅広く楽しんでもらえるはず。
熟成ワインはなんでもそうだが特にハーフは揺らしやすいので、しっかりと落ち着けて注ぐ時にもなるべく上澄みをつぐようなイメージで注がなければならない。
もしも揺らしてしまったらグラスに入れて少し澱を落としてから上澄みをすくうように飲むのもポイントだ。
そうすれば間違いなく美味しい。
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