アルザスというのは実はブルゴーニュよりも積算温度が高く、ブルゴーニュよりも温かいニュアンスが強くなる。
かくいう僕もそこまでアルザス・ピノを飲み込んでいないのであくまで現状は知識として理解している。
このリエッシュという造り手は非常にセンスのある造り手のようだ。しかし年によって味わいにバラつきがあるらしい。
かといって年によって品質の差が激しいというわけではなく、スタイルを変えてくるのか、はたまた天候による影響が非常に大きいか。
このピノ・ノワールは非常にブルゴーニュ的だ。しかもニュイ的なニュアンスがある。色合いから見てもわかるようにシャンボール的な色合いをしている。
確かに石灰的ミネラリティもあるが味わいに関して言えばもう少しソフトだ。
チェリッシュと言っても良いかもしれないが。
ロッシュ・ド・ベレーヌのブルゴーニュ・ルージュにもう少し濃密さと果実のふくよかさを足したような感じだ。
冷涼でありながらフカフカな土を思わせる。
野趣の少ないチェリッシュなワイン。
全くとっかかりの無いピュアなエキス系の味わいである。
抜群なポテンシャルとは言わないが、デイリーちょい上ぐらいの位置付けであれば非常に優秀なアイテムだ。
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