2015年3月13日金曜日
ミネラルについて考えてみた
楽しみにしていたRWGのミネラル特集をざっと読んでみた。
非常に参考になったし、生産者のミネラルについての考え方の違いは味わいの中にも影響してくるように見えて、生産者の意図を汲み取りたいタイプのワインラヴァーにとっては非常に有意義な特集だったと思う。
さらに面白いのは、ミネラルという事に対しての考え方のインタビューは、ビンテージ毎のインタビューより生産者の素の感情が出ていて、なんとなくキャラクターが見えてくるのがとても面白かった。
ミネラルというのは今のワイン界でブームになっていると捉えられるけれども、ワインとはなにか、にまで言及する極めて本質に近いテーマだと個人的に思っている。
それで自分が現状ワインにおいて、ミネラルについてどう考えているかまとめてみたくなったので書いてみる。
とりあえずRWGが生産者に行った質問表について自分なりに考えてみた。
・塩気を与える ○
「ミネラルは塩」はなりたたないが「塩はミネラル」は有りだと思っている。
色んなワインに塩(岩塩)を入れてみた。
ミネラルの少ないワインには骨格を与える。またちゃんとした生の日本酒に入れると非常にワインっぽくなる。
しかし、じゃあ塩を入れればグランヴァンになるじゃないかというのはまた違った事になってくる。
・ほろ苦さを与える ○△
与えることもある、が一番近い。
・味わい、うま味を与える ○
・ツヤを与える ○△
ツヤを与えるタイプのミネラルもあると、思っている。ワインにおいてのミネラルは何種類かあると思っている。
・気品や高級感を与える ○
難しい問題だがミネラルが寄与する影響は大きいと思って○にした。
ただこれについてはもちろんミネラルありきの事ではあるがミネラルのみで語れる問題ではないと思っている。醸造による影響は大きいと思うし、酸や凝縮度との釣り合いやバランスが関わってくると思っている。
・背骨を与える ○
・輪郭を与える ○
・立体感を与える ○
・エネルギーを与える ◎
・バランスを与える ○
バランスを考えた時の一要素だと思うし、バランスとはミネラルを中心に考えるべきものと思っている。
・構成要素の果実、酸、タンニン、アルコールと同様に重要 ◎
最も重要。もし自分が造り手ならまずミネラル。それがあって果実、酸、タンニン、アルコール
・酸とミネラルの関連性 ◎
ミネラルがある分、大量の酸(=凝縮)との釣り合いが取れると思っている。
もっと言及すれば、ミネラルが多ければ多いほど酸を保っていられる。
つまり長期熟成型のワインが造れると思っている。
またミネラルは旨みの要素だとすると、旨みとは酸の一種なので関連性は多いにある。
シモン・ビーズやシャソルネイとはかなり近いぞ。。。
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